透析病院で働く、臨床検査技師のシャントエコー研修記録です。
AVGのエコーについて
上腕動脈とグラフトの吻合部の描出方法はAVFの基本と同じように短軸で上下に血管を描出し、90度回転させて描出しますが、描出できない場合は、動脈とグラフトの位置関係を考え、プローブを寝かして横からあててみたりすると吻合部がきれいに描出できることがあります。
グラフトはプローブをあてると、動きやすいので、グラフトを手で押さえながらプローブをあてると描出しやすいです。
グラフトでエコーは減衰するので、ゲインを上げたり、フォーカスを調整して、よりきれいな画像がでるようにします。長軸では、しっかり真ん中で切りましょう。
グラフト内の内膜肥厚などは、見えにくいので、ADFのツインビューで血流を見ながら、内膜肥厚などがないか確認します。
腋窩近くに吻合部がある場合、プローブをあてにくいので、腕を90°くらいまで広げてもらってからプローブをあてるようにします。
狭窄を疑うところは短軸でも確認します。
グラフトの穿刺部は荒廃していることが多いです。
グラフト出口部と静脈の吻合部は狭くなりやすいです。
狭窄が長く続いている場合は先に狭窄部位と狭窄範囲の長さを測っておくと、血管径をたくさん測定せずにすみ、検査時間短縮になります。
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