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ある日突然、住んでいた賃貸マンションが競売物件に

ある日突然 住んでいた賃貸マンションが競売物件に 暮らし

10年ほど前、住んでいた賃貸マンションが債権差押命令を受け、第三債務者になったと連絡がきました。裁判所から分厚い書類が届き、目を通しても専門用語が多く、状況が飲み込めませんでした。

その時、1人目の子どもが生まれてまだ1ヶ月ほど。育児に追われている中での突然の知らせは、どうしたら良いのかわからず不安でいっぱいでした。

突然の通知に困惑―まずは裁判所に確認

夫が裁判所に電話をして、今後どうなるのか確認してくれました。すると、「駅近の収益性が高い物件だから、おそらくそのまま住み続けられる可能性が高い」と言われ、少し安心しました。

大家さん(債務者)の物件が差し押さえられたので、第三債務者はこれ以降、債権回収会社(債権者)へ家賃を払ってくださいという内容でした。同封の「陳述書」を期限内に提出しました。

連絡のあと2ヶ月分の家賃を債権回収会社に支払いその後、裁判所から求められた家賃支払い証明書などの書類を準備して提出しました。さらに、競売に向けて裁判所の方が内覧に来ることになり、幼子を抱えた状態で居住空間を見せる必要がありました。数名の裁判所の方が、室内やベランダを見に来られましたが、居住中のため、短時間でさらっと終わりました。

賃貸マンション差押の背景―大家さん一家の事情

この物件は、1階に高齢女性の大家さんが住み、遺産相続により家族で所有されているマンションでした。わが家は長らく大家さんに直接家賃を振り込んでいましたが、ある日、振込先変更の連絡が届きました。新しい振込先は、大家さんの息子さんの会社名義のようでした。

それから数カ月後、裁判所から債権差押命令が届いたのです。

大家さんは、銀行への支払いが滞り、数棟の賃貸マンションを差し押さえられたようでした。

裁判所の書類には物件の詳細や共有者の情報、請求債権額などが含まれており、いち住民の私たちにも大家さん一家の情報や債権額などがわかる状況でした。

競売取り下げ後の変化―新たな所有者とその対応

競売の連絡も同時に届きましたが、結局、取り下げられたと連絡がありました。その後、物件は売却されたようで新しい所有者へ家賃振込の連絡がありました。その後さらに売却され、新しい所有者へと渡りました。私たちはその都度、家賃振込先を変更する手間がありましたが、引き続き住み続けることができました。

一方で、住まれていた大家さんは家賃を受け取る立場から支払う立場に変わり、しばらくしてマンションを出て行かれました。高齢の大家さんがどのような心境で家を出る決断をされたのかを考えると、切なくなりました。

この経験から得た教訓

この経験を通じて、不動産の共同所有はのちにトラブルが起こりやすいと感じました。不動産の相続や管理の大変さを改めて考えさせられました。

特に、“競売”という出来事は当事者だけでなく、居住者にも少なからず影響を与えるものです。

競売物件になったと連絡がきたときの対応ポイント

・裁判所に問い合わせて状況を確認する – 曖昧なまま不安を抱えるのではなく、専門機関に相談して正確な情報を得る。

・必要な書類を迅速に準備する – 裁判所から指示された書類を期限内に提出する。

・冷静に状況を見守る – 競売物件になってもすぐに退去を求められるわけではないので冷静に。

・将来の備えとして情報収集をする – 競売や相続についての基礎知識を得ておくことで、突然の事態に備えられる。

まとめ

住んでいた賃貸マンションが競売物件になるとは思ってもみませんでした。この経験を通して、不動産に関する基礎知識を持つ大切さを学びました。

裁判所の方も怖がらずに聞けば、丁寧に教えてくださいました。もし、今後、似たような経験をされたかたがいらっしゃれば、参考にしていただけると幸いです。


らぼ

医療職(臨床検査技師)で働く、2歳差姉妹ママ。
管理栄養士、上級健康食品管理士、保育士、簿記3級、FP3級の資格を持つ転勤妻(40代)です。
自身は中学・高校・大学受験を経験。

やりがいのある仕事を細く永く続けながら、自由な時間を作り出し、自分と子どもの好き・得意を伸ばせるよう、育児に奮闘中です。

子育て、暮らし、研修記録などをつづっています。

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