透析病院で働く、臨床検査技師のシャントエコー初心者研修記録です。
上腕動脈のFV測定でなるべく中枢側で測定することをこころがけましたが、まだ、指導者よりも低値に出ることが多いです。
角度のつけ方があと1歩足りません。
血管内膜の描出もまだ、不十分です。
多重反射で、血管内腔もきれいに描出出来ていません。
動脈は押してもつぶれないので、もう少し力を入れて、プローブを密着させることと、多重反射軽減のため、描出する深さの調節を心がけようと思います。
AVFの動脈がつり上がっているタイプの描出のコツ
普段見慣れているシャントよりも動脈が吻合部につりあげられているタイプは、吻合部の描出が難しかったです。
描出のコツとしては、動脈側から追ってみて、分かりにくければ、シャント本幹から、吻合部を追ってみることだそうです。
追うときは、短軸で追ってみる方が良いと教えてもらいました。
わからないときは、わかる血管から追ってみるのがコツですね。
V-Vバイパスの特徴
シャント本幹のV-Vバイパスもグラフトと静脈をつないだ出口部で狭窄が起きやすいです。
グラフト部分は音響陰影(AS)もあり、自己血管との区別がつきます。
返血部位の痛みを訴える場合
透析時に返血部位の痛みを訴えられる方の場合、返血血管に狭窄、蛇行があったり、血管が細いことが多いそうです。
シャント造設OPE前エコー
血流量がある動脈とシャントを作ることが出来る静脈を探し、Dr.に報告することが目的です。
①上腕動脈、橈骨動脈、尺骨動脈のFVを測定する。血流量が多い方の動脈にシャントを作る可能性が高いことを予測する。
②静脈の深さ、血管径を測定する。血管径2㎜以上の静脈が良いので、シャントを作ることが出来そうな太い血管の手関節部、肘部、交通枝、上腕部などを重点的に計測する。
静脈に分岐がある場合、分岐した一方の血管が閉塞しても、もう一方に流れるので、分岐よりも抹消側にシャントを作ることが多い。
③動脈、静脈の血管走行図を描く。
両腕の依頼だと、検査に1時間くらいかかります。
シャントエコーの全体像を勉強するのに、最初は、マンガがおすすめです。
コメント